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オトタチバナヒメと海世界

海世界に嫁ぐ際の不思議な作法

「こんな小さい海なら、飛び越えて渡れそうだ。」
走水海(東京湾の浦賀水道)まで来た時、ヤマトタケルはそう軽口を叩きました。
ところが沖合いに出ると暴風に見舞われ、ヤマトタケルの軍船は難破しそうになりました。
妃のオトタチバナヒメが言いました。
「これは海神の祟りです。私が皇子の代わりに海中に沈みましょう。皇子は役目を果たして都に復命してください。」
オトタチバナヒメは荒れる波の上に菅畳を八重、皮畳を八重、絹畳を八重に敷き、その上に降りました。
すると自然に暴風はおさまり、ヤマトタケルの軍船は進み始めました。

下の絵は自らを海神の供物にしたオトタチバナヒメが、海世界で大事にされていたら良いな、と描いたものです。








オトタチバナヒメが海に降りる時、たくさんの敷物を波の上に敷いてから降りています。
山幸彦が海神の宮で豊玉姫と結婚する時にも、アシカの皮畳を八重、絹畳を八重に重ねて敷いて座る場面があります。
これは海のモノに嫁ぐ時の作法なのかしら?



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